PANewsは10月16日、Decryptの情報筋によると、英国検察当局は中国で発生した約70億ドル相当のビットコイン詐欺の被害者に対し、英国政府が資金の大部分を差し押さえる意向にもかかわらず、賠償金を支払う計画を進めていると報じた。今年9月、中国国籍の銭志民は、68億ドル相当のビットコインを犯罪財産として保有していた罪で有罪を認めた。2014年から2017年にかけて、銭志民は詐欺的な投資を通じて12万8000人以上の中国人を欺いた。その後、銭は資金をビットコインに換金してマネーロンダリングを試み、偽造文書を使って英国に逃亡した。スコットランドヤードは2018年から2021年にかけて、盗まれたビットコインを押収した。

検察は補償パッケージの詳細をまだ明らかにしていない。投資家側代理人のジャクソン・ン弁護士は、「前例のない規模の押収と、潜在的な利益をめぐる国民の議論を踏まえ、我々の立場は明確です。被害者への補償は最優先事項です」と述べた。しかし、英国に拠点を置く暗号資産回収会社CryptoCareのCEO、ニック・ハリス氏は、英国が関連法および制度に基づき押収したビットコインを保有し続ける可能性があり、被害者に失望を与える可能性があると警告した。