PANewsは12月17日、CoinDeskを引用し、マーシャル諸島共和国（RMI）がステラブロックチェーンとデジタルネイティブ国債USDM1を用いて、世界初となるオンチェーンでのユニバーサルベーシックインカム（UBI）の配布を完了したと報じた。同国財務省は、ステラ開発財団（SDF）およびインフラプロバイダーのクロスミントと提携して開発されたこの数百万ドル規模のプロジェクトが、同国のユニバーサルベーシックインカムプログラム（ENRA）の一環であると確認した。このプログラムは、四半期ごとの現金による配布をデジタル送金に置き換え、島々に散在する多数の対象者に恩恵をもたらす。USDM1は、短期米国財務省証券を全額裏付けとするドル建て国債で、ステラの配布プラットフォームを通じてカスタマイズされたデジタルウォレットアプリケーション「ロマロ」に配布される。

マーシャル諸島財務省の広報担当者は、USDM1はニューヨーク州法に基づき、既存の法律に基づいて発行されており、規制当局の裁量や政策上の優遇措置に基づいて発行されているわけではないと述べた。担保となる米国債は独立した受託者によって保有され、固定かつ無条件で法的に強制執行可能な償還権を有する。ENRAは財政配分プログラムであり、各ユニットは1対1の信託方式で短期米国債として発行され、完全に裏付けられ、法的に分別管理されている。政府は、USDM1が国の通貨主権や技術主権を侵害するものではないことを強調している。プログラムと同時に発表された白書には、より広範な政策と財政的枠組みが概説されている。