PANewsは6月5日、Bitcoin.comの情報として、フランスの暗号資産取引所Paymiumの最高戦略責任者であるアレクサンドル・スタッチェンコ氏が、欧州データ保護委員会(EDPB)の最新のガイドライン草案により、EUでビットコインが違法となる可能性があると警告したと報じた。草案では、ブロックチェーンの公開鍵は個人データとみなされ、一定の条件下で削除することが義務付けられているが、ブロックチェーン技術の特性により、データの改ざんは不可能となっている。
EDPBは「技術的な実行不可能性をGDPR不遵守の理由とすることはできない」と明確に述べ、きめ細かなデータ削除が実現できない場合は「ブロックチェーン全体の削除」が必要になる可能性があると指摘した。スタチチェンコ氏は、この立場は技術的な現実と乖離しており、匿名化スキームは既存の規制では認められていないと批判した。パブリックコメント期間は6月9日に終了する。この草案が可決されれば、ビットコインはデータ削除要件を満たせないため違法とみなされる可能性がある。
