連邦準備制度理事会(FRB)が好むコアインフレ率は6月に今年最も高い伸び率の一つにまで加速したが、一方で消費者支出はほとんど伸びず、金利の方向性をめぐって政策担当者らを二分する要因が浮き彫りになった。
PANewsは7月31日、金石氏によると、連邦準備制度理事会(FRB)が重視するコアインフレ指標は6月に加速し、今年に入ってから最も高い伸び率の一つに達した一方、個人消費は伸び悩み、政策当局者の間で金利政策の方向性をめぐる意見の対立が浮き彫りになったと報じた。木曜日に発表されたデータによると、食品とエネルギー価格を除いたコア個人消費支出(PCE)価格指数は5月比0.3%上昇した。前年比では2.8%上昇にとどまり、過去1年間のインフレ抑制の進展が限定的だったことを反映している。また、インフレ調整後の個人消費支出は5月に減少した後、6月に小幅に回復したことも示された。これらのデータは、景気後退が金融政策の方向性をめぐってFRB当局者の意見を二分していることを示唆している。一方では、インフレの進展は実質的に停滞しており、中央銀行関係者はトランプ大統領の関税措置が物価に更なる上昇圧力をかけることを懸念している。他方では、雇用市場の低迷による個人消費の減少は、経済全体の減速につながる可能性がある。