PANews 8月3日ニュース、イーサリアムエコシステムのデジタルコレクション・プロジェクトPOAPの共同創設者Isabel氏は、5年以上の運営を経て、POAPが正式に事業を停止すると発表した。
Isabel氏は振り返り、POAPはここ数年で数百のコミュニティにおいて数百万枚のデジタルコレクションを発行し、Coinbase、American Express、Warner Music Group、Bayerなどのグローバル企業と提携してきたと述べた。POAPは多くの人々にとって特別な意味を持つものの、暗号資産業界の資金調達サイクルと配布モデルでは、当初の価値理念を犠牲にすることなく持続可能なビジネスモデルを構築するのは困難だったと説明。また、急速に変化し相対的に脆弱な技術インフラ上に構築され、市場が強い投機熱にさらされていることも、長期的な発展の難しさを増したとしている。
Isabel氏は、POAPが残した3つの学びを次のようにまとめた。
第一に、ユーザーコミュニティは企業において最も過小評価されている資産である。製品が真の感情的なつながりを築けば、ユーザーは自発的にブランドを広め、コミュニティの価値は従来のマーケティングをはるかに超える。
第二に、人と人をつなぐことこそが中核的価値であり続ける。市場が最新技術や価格投機に注目しがちな一方で、POAPはイベント、教室、ハッカソンでの活用を通じて、ユーザーにリアルな参加感と帰属意識をもたらした。
第三に、長期的な蓄積とブランドへの信頼が、今後の重要な堀となる。製品開発サイクルがますます短縮され、配布がテクノロジー能力に依存するようになるなか、ユーザーはブランドが持続的に成長し、市場の変化に適応できるかどうかをより重視するようになる。
Isabel氏は、これまでPOAPを支えてくれたすべての人に感謝の意を表し、今後の計画は未定だが、「AI時代の市場参入戦略(GTM)」がどのように変化するかを考えていると述べた。
POAPは2021年前後に設立され、アーリーノンファンジブルトークン(NFT)アプリケーションの重要な代表例のひとつである。その中核的理念は、オンチェーン証明書によってオフラインイベントへの参加履歴を記録することであり、イーサリアムのコミュニティイベント、カンファレンス、開発者エコシステムで広く利用されてきた。今回の終了は、一部のWeb3アプリケーションがコミュニティ価値から商業化へと進む過程で直面する長期的な課題も浮き彫りにしている。




