トム・リー氏は、バイナンス・ブロックチェーン・ウィークの講演で、暗号資産市場は今年、従来の資産を下回っているものの、その下落の理由は「説明できない」と指摘した。同氏は、根本的な要因はレバレッジ解消にあると考えている。そのペースはFTXの暴落後の8週間の回復期と非常に一致しており、市場は底値に近づいている可能性を示唆している。
同氏は、ファンドストラットが5週間前に市場タイミングの専門家トム・デマーク氏と提携してETHの購入を大幅に減速させたが、価格が底を打ったとの考えから先週は10万ETH近く購入するなど最近再び加速していることを明らかにした。
ビットコインに関して、トム・リー氏は、従来の4年サイクルが機能しなくなってきていると指摘した。銅金比価やISMといった指標は、かつてはサイクルと完全に一致していたが、現在ではその動きは鈍くなっている。リー氏はビットコインがピークを迎えたとは考えておらず、次の強気相場入りの判断は、1月にビットコインが最高値を更新できるかどうかで決まると述べた。
