PANewsは6月14日、フォーチュン誌によると、スペースXの株価が1株あたり約150ドルから日中171ドルまで急騰したことで、イーロン・マスク氏が世界初の兆万長者になったと報じた(スペースXとテスラの支配株を含む)。アナリストらは、このレベルの富においては、資産運用は前例のないほど複雑な段階に入っており、わずか1%の配分ミスでも約100億ドルの損失につながる可能性があると指摘している。
複数の資産運用および税務専門家は、兆ドル規模の資産はもはや単なる「億万長者による資産管理の拡大版」ではなく、むしろ「準主権的な統治構造」に近いと述べている。核心的な問題は、資産価値の向上から、支配権、後継者育成構造、流動性、市場への影響力といった体系的な設計へと移行している。
業界関係者は、これほどの規模の資産を従来の公開市場で取引することはほぼ不可能だと指摘している。そうでなければ、大規模な取引は市場価格や投資家心理に直接影響を与え、集中リスクと規制当局の監視の両方を増幅させる可能性があるからだ。
同時に、流動性の確保が重要な課題となる。莫大な資産を保有していても、実際に自由に使える現金は限られており、保有者は担保設定や借入といった方法で流動性を確保する必要が生じることが多く、その結果、レバレッジや金利リスクが発生する。
専門家らはさらに、これほど大規模な資産構造においては、投資ポートフォリオそのものよりもガバナンス体制の方が重要であると強調した。相続や支配における将来の不均衡を防ぐため、信託構造、税制、多層的な管理メカニズムを通じてリスク管理を行う必要がある。
アナリストらは、マスク氏の資産構造をめぐるリスクは、彼のビジネスと個人的な影響力の結びつきが非常に強い点にも起因すると指摘している。後継者問題や組織構造の変更は市場の信頼に大きな影響を与える可能性があり、「マスク氏本人」が重要な変数となる。


