PANewsは6月12日、CoinDeskの情報に基づき、マルチシグネチャウォレットSafeが新たな開発部門「Safe Labs」の設立を発表したと報じた。Safe Labsは、事業統合と製品ロードマップの強化を目的として、技術開発をサードパーティ企業にアウトソーシングするという業界標準モデルに終止符を打つ。Safe LabsのCEO、ラフル・ルマラ氏は、同部門は非営利団体Safe Foundationと直接提携すると述べた。
インタビューの中で、ルマラ氏は今回の調整は、サイファーパンクの文化的概念と企業顧客のニーズを満たす製品開発を目指すSafeの戦略的変革を示すものだと指摘した。同氏は「現在の業界は一般的に、セキュリティと利便性のどちらかを選ぶというジレンマに陥っていますが、Safe Labsはこの妥協の枠組みを受け入れることを拒否します。私たちは、この二者択一のモデルを打破することに尽力します」と強調した。ルマラ氏によると、ByBitへのハッキング攻撃はSafe Labs設立の「きっかけ」となったという。
