PANewsは8月26日、仮想通貨取引所Bitpandaの共同創業者エリック・デムス氏がフィナンシャル・タイムズ紙に対し、BitpandaはIPO計画を積極的に検討しているものの、「ロンドンでの上場はしない」と述べたと報じた。同社はフランクフルトまたはニューヨークでの上場を検討しているものの、具体的な時期はまだ決まっていない。デムス氏は、「現在、ロンドン証券取引所は流動性の観点からあまり好調ではありません。状況が改善することを期待していますが、今後数年間は苦戦すると思います」と述べた。また、英国のフィンテック企業Wiseを含む複数の企業が、より多くの投資家を引き付けるために、既に主要な上場を海外に移しているか、そうする手続きを進めていると指摘した。
英国は数十年ぶりのIPO不振に直面している。今年上半期のロンドンIPOによる資金調達額は30年ぶりの低水準に落ち込み、他の国際金融センターとの競争力に対する懸念が高まっている。英国の仮想通貨政策も広く批判されている。6月には、独立系シンクタンクOMFIFのアナリストらが、英国は分散型台帳金融(DLT)における先行者利益を浪費したと主張した。
