PANewsは9月23日、ブルームバーグの情報として、欧州中央銀行（ECB）理事会メンバーのピエロ・チポローネ氏が、デジタルユーロ・プロジェクトの導入促進に向けた取り組みが強化され、2029年にはデジタルユーロが実現する見込みだと述べたと報じた。先週、ユーロ圏財務相は顧客保有額の上限設定で合意した。チポローネ氏はこれを「大きな進展」と捉え、開発への弾みをつけている。火曜日にブルームバーグで開催された金融未来イベントで、同氏は加盟国レベルでの協議は順調に進んでおり、2029年半ばが妥当な導入時期かもしれないと述べた。現在、最大の障害となっているのは、欧州議会の立法府による支援が必要だ。10月24日に進捗報告書を提出した後、議員らは6週間以内に修正案を提案し、さらに5ヶ月間の議論を行う。議会の見解は5月上旬までに明らかになる可能性がある。チポローネ氏はまた、年末までに加盟国間の合意、つまり包括的なガイドラインを策定する必要があると述べた。