PANewsは6月3日、Cointelegraphによると、2025年5月の仮想通貨ベンチャーキャピタル取引量は年間最低水準に落ち込み、資金調達ラウンドはわずか62件で、2021年1月以来の最低水準となったと報じた。資金調達ラウンドの数は減少したものの、資金調達総額は依然として9億900万米ドルに達し、今年2番目に多い月となり、3月の78ラウンド、28億9000万米ドルに次ぐ規模となった。市場アナリストは、投資冷え込みは主に3つの要因の影響を受けていると指摘した。1つ目は、仮想通貨市場価格のボラティリティ。ビットコインは1月にピークに達した後も変動を続け、5月下旬には関税政策の不確実性によりボラティリティが激化した。2つ目は、マクロ経済環境。連邦準備制度理事会(FRB)が高金利政策を維持したため、リスク資産への圧力が広がった。最後に、業界の季節要因。夏は伝統的に投資の閑散期である。
ベンチャーキャピタルの活動は冷え込んでいるものの、M&A取引は依然として活発であることは注目に値する。5月8日、Coinbase GlobalはDeribitを29億ドルで買収し、仮想通貨分野におけるM&A取引規模として新たな記録を樹立した。業界関係者は、第3四半期末には、投資活動が従来の「夏モード」から再び活発化すると予想している。
