創業者必見ガイド:香港政府の起業補助金100万香港ドル

香港政府の四大助成プログラムは併願可能で、サイバーポート、サイエンスパーク、RTH人材プールなど、累計で最高数百万香港ドルの補助金が受けられ、AI・Web3の起業を支援します。

作者:Biteye

起業する人の多くは、香港政府がさまざまな補助金を提供していることを知りません。しかも、適切に計画を立てれば、スタートアップ1社で起業資金、研究開発人材補助金、人材ビザなど複数の政府プログラムに同時に申請し、累計数百万香港ドルの支援を受けることが可能です。

👇 以下に、現在テック系スタートアップが最も注目すべき4つのプログラムをまとめました。

1️⃣ サイバーポート・インキュベーション・プログラム(Cyberport Incubation Programme)

💡 概要:デジタルテック系スタートアップ向けの24か月間の育成プログラムで、ソリューションの製品化と事業拡大を支援します。

🎯 位置づけ:AI、Web3などのスタートアップにとって第一選択となるインキュベーション・プログラム。

💰 補助金額:50万香港ドルの現金助成+最大20万香港ドルのマーケティング補助に加え、オフィススペース、メンタリング、投資家リソース、ビジネスネットワークなどのサポート。

✅ メリット:補助金が手厚く、公開情報を見る限りSAFE(将来株式取得条項付き融資)を締結しない。

⚠️ デメリット:50万香港ドルは一括支給ではなく、育成期間中に複数のマイルストーンを達成し、段階報告書を提出する必要がある。

📌 応募要件:

・香港で登記済み(または登記中)のテクノロジー企業で、応募締切時点で設立7年未満であること

・創業チームが51%超の株式を保有しているか、支配権を有していること

・事業化可能なビジネスプランがあり、12~18か月以内に製品/サービスのマーケティングを開始できること

・育成期間中、少なくとも1名の現地授権代表が実際に香港で就労すること(最初のマイルストーン到達までに達成すればよいとの実例あり)

👉 おすすめ度:星5つ ⭐⭐⭐⭐⭐

📅 申請期間:通年受け付け、審査はバッチごとに実施(例:2026年6月募集分の締切は2026年4月1日、10月募集分の締切は2026年8月3日)。

🔗 申請リンク:https://cyberport.hk/zh-hk/entrepreneurship/cyberport_incubation_programme/ (サイバーポート起業マネジメントシステム経由で提出)

2️⃣ 香港サイエンスパーク・テックインキュベーション・プログラム(HKSTP Incubation Programme)

💡 概要:最大3年間(バイオメディカル分野は最大4年間)の、深科技(ディープテック)スタートアップ向け育成プログラム。

🎯 位置づけ:一定規模の研究開発力を有するハードテック系ディープテック企業向け。

💰 補助金額:最大約129万香港ドルの助成(一般事業:現金約84万香港ドル+賃貸補助約45万香港ドル)。

✅ メリット:助成額が大きい。研究開発ラボ・機器サポートが手厚い。卒業後もパーク内エコシステムにアクセス可能。

⚠️ デメリット:ハードルが高く、分野によっては評価を通過しSAFEを締結する必要がある。

📌 応募要件:

- 香港で登記された股份有限公司

- 常勤従業員が2名以上おり、その半数が研究開発に従事していること

- 企業評価額が上限約500万米ドル

- 破壊的技術/MVPまたは試作品を有し、すでに一定の市場検証を経ていること

- 創業チームが通常、支配権に相当する株式を保有していること

👉 おすすめ度:星4つ ⭐⭐⭐⭐

📅 申請期間:通年受け付け。

🔗 申請リンク:https://hkstp.org/zh-hk/programmes/incubation/incubation-programme (オンラインで事業計画書を提出)

3️⃣ リサーチ・タレント・ハブ(Research Talent Hub, RTH)

💡 概要:対象企業・機関がSTEM分野の研究人材を雇用して研究開発を行う際の、人材補助金制度。

💰 補助金額:月額の最大給与補助は、学士2万香港ドル、修士2.3万香港ドル、博士3.5万香港ドル。博士号取得者にはさらに月1万香港ドルの生活手当が加算。通常、1社・1プロジェクトあたり同時に最大4名まで、1名あたり最長36か月。

✅ メリット:純粋な資金補助であり、修士4名で毎月約10万香港ドルの補助を受けられれば、何よりもありがたい。

⚠️ デメリット:手続きが非常に長く、申請に約9か月、実際の入金までさらに6か月かかる。その間も給与やMPF(強制積立基金)は通常通り支払う必要がある。

📌 応募要件:

- 申請企業は所定の要件を満たすこと

- 人材は香港永住者または香港で合法的に就労する許可を得ていること

- 香港の大学、または認定された非香港の大学でSTEM関連の学士号・修士号・博士号を取得していること

👉 おすすめ度:星5つ ⭐⭐⭐⭐⭐

📅 申請期間:通年受け付け。

🔗 申請リンク:https://itf.gov.hk/sc/funding-programmes/nurturing-talent/research-talent-hub (創新科技署基金マネジメントシステム経由で提出、バージョンによって対応ページが異なる)

4️⃣ TechTAS(科技人材入境計画、Technology Talent Admission Scheme)

💡 概要:対象企業が海外や中国本土からテック人材を香港にフルタイムの研究開発職として受け入れるためのファストトラック制度。企業が先に枠(クォータ)を申請し、その後人材の就労ビザ/進入許可の申請をスポンサーする。本制度は人材導入政策であり、資金補助ではない。

✅ メリット:手続きが簡素化されている(案件ごとにローカル人材不足を証明する必要なし)。処理が比較的早い。サイエンスパーク/サイバーポートなどのテナントは専用ルートあり。枠とビザを並行して申請可能。

⚠️ デメリット:特定のテック系研究開発職(AI、バイオテクノロジー、フィンテック、ロボット工学など)に限定される。人材は厳格な学歴・経験要件を満たす必要がある。枠に限りがあり、企業が事前に承認を得る必要がある。報酬は市場水準を満たす必要がある。

📌 応募要件:

- 企業:香港で実質的な事業と有効なビジネス登記を有し、テクノロジー関連の研究開発に従事していること。サイバーポートまたはサイエンスパークのインキュベーション対象プロジェクトまたはテナントであること。

- 人材:STEM学位を保有(特定の世界トップ100大学)。修士/博士号保持者は実務経験不要、学士号保持者は最低1年の関連経験が必要。指定された研究開発業務にフルタイムで従事すること。報酬が市場水準を下回らないこと(特例として専門能力に基づき個別審査あり)。

👉 おすすめ度:星3つ ⭐⭐⭐

📅 申請期間:通年受け付け(枠申請+ビザ申請)。

🔗 申請リンク:

プログラム紹介と枠申請:https://itc.gov.hk/ch/fund_app/techtas/about_techtas.html

ビザ申請:https://immd.gov.hk/hkt/services/visas/TECHTAS.html (サイエンスパーク/サイバーポートのテナントはパーク経由で提出可能)

💡 Biteyeのおすすめ:

🥇 サイバーポート・インキュベーション・プログラム:ほとんどのAI、Web3、ソフトウェア系スタートアップにとって第一選択。

🥈 リサーチ・タレント・ハブ(RTH):条件を満たすなら、できるだけ早期に申請し、研究開発チームのコストを持続的に削減すべき。

🥉 香港サイエンスパーク・テックインキュベーション・プログラム(HKSTP):研究開発力が高く、ハードテック志向のスタートアップチームに、より適している。CIP終了後に再度サイエンスパークに申請することで、二重に恩恵を得ることも可能。

🏅 TechTAS:チームが海外採用を本格化させる段階で重点的に検討すればよい。

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著者:Biteye

本記事はPANews入駐コラムニストの見解であり、PANewsの立場を代表するものではなく、法的責任を負いません。

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