PANewsは8月7日、金石氏によると、イングランド銀行は借入コストの更なる引き下げに向けて「段階的かつ慎重なアプローチを取る」という指針を改めて示したが、見通しに関するメッセージの中で新たな示唆を加え、利下げキャンペーンの終焉を示唆した。イングランド銀行は「金利の引き下げにより、金融政策の引き締め度合いは低下した」と述べ、政策が依然として引き締め的であるとは直接的には述べなくなった。イングランド銀行は、金利の道筋は事前に設定されていないことを改めて強調した。利下げプロセスを停止すれば、英国の低迷する経済成長を加速させるという有権者への約束を果たすべく尽力してきたリーブス財務相とスターマー首相にとって痛手となるだろう。ベイリー財務相は、昨年8月以来5度目となる利下げの決定は「非常にバランスが取れている」と述べたものの、金利は依然として低下傾向にあるとの見方を示した。
報道によると、9人の政策担当者のうち4人は、高インフレへの懸念から借入コストの据え置きを求めた。合意形成が難航したため、金融政策委員会(MPC)は設立以来初めて2回の金利投票を余儀なくされた。MPCは、インフレ(イングランド銀行は間もなく目標の2%の倍増を予測)と最近の失業率悪化への対応をめぐって意見が分かれた。ベイリー総裁と同僚4人は、イングランド銀行の金利を4.25%から4%に引き下げることを支持した。金利据え置きに投票した4人のうち、初めて多数派に反旗を翻したロンバルデリ副総裁と、同じく4.25%の据え置きに投票したピール主席エコノミストの4人は、金利据え置きに投票した。
