ARKインベストのCEO、キャシー・ウッド氏はFOXとのインタビューで、ビットコインは最近大きなボラティリティを経験しているものの、過去3ヶ月間で約20%の下落にとどまっており、「リスク資産」の軌道に戻りつつあると述べた。ウッド氏は、ビットコインの初期段階では75%~90%の大幅な調整が頻繁に見られたのに対し、現在のボラティリティは約30%に低下しており、古典的な「4年サイクル」が弱まりつつある可能性を示唆していると指摘した。
ウッド氏は、この新たな資産クラスへの機関投資家の投資が更なる価格下落を抑制すると強調し、市場は数週間前に既に一時的な安値に達した可能性があると述べた。一方、金価格の上昇は、地政学的リスクが資金を安全資産へと誘導する中で、投資家が新たな「不安の壁」を乗り越えていることを反映している。しかしウッド氏は、1980年代から1990年代後半にかけてのイノベーションを背景としたゴールドラッシュは金価格の下落を伴っており、同様のシナリオが繰り返される可能性があると警告した。
AIを巡る不確実性と誇大宣伝について、ウッド氏は「AI時代はまだ始まったばかり」であるため、これはむしろ投資機会の一部だと考えている。さらに、ARKBのようなビットコインスポットETFを通じてより多くの資金が流入するにつれて、この構造は機関投資家と個人投資家の両方に長期的な利益をもたらすだろうと付け加えた。
