6月の米国インフレ指標は予想をわずかに上回り、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げスケジュールにさらなる不確実性をもたらしました。FRBが重視するコアPCE価格指数は前月比0.3%上昇、前年比2.8%上昇となり、市場予想の0.29%上昇、2.7%上昇をわずかに上回りました。食品とエネルギーを含む総合PCE指数は前月比0.3%上昇、前年比2.6%上昇となり、市場予想の0.23%上昇、2.5%上昇を上回りました。この予想外に強いインフレ指標は、FRBの利下げへの道筋をさらに複雑化させています。政策当局はこれまで、インフレ率が2%の目標に向けて持続的に低下していることを示すさらなる証拠が必要だと強調してきましたが、今回のデータはその進展を鈍化させる可能性があります。